ずばり本の良さってなんでしょう?
…難しいですよね。きっと答える人の数だけ答えがあります。
でもひとつ共通するのは、回答者には本を楽しんだ経験があるということ。
本を手に取るハードルは年々高くなっています。
生まれてから娯楽や情報に飢える暇がなかった若い世代であれば、それはなおさらです。
はじめはどんなきっかけだって良いんです。とにかく本を手に取って読んでみる。すべてはそこから始まるはず。
そういった思いから、「本の外からひらく本への扉」をキーワードに、仕掛けをもった4つのテーマ棚を制作しました。
「若い世代に興味
を持ってもらうために、
本を入口にしない」
今回は4つの「ひらく」でジャンルを区切って選書を行いました。
本をひらく4つの扉
まずコーナーに入ってすぐ、富津ゆかりの方々に選んでいただいた本が並ぶ「富津からひらく」の本棚があります。富津市立図書館のスタッフさんにご協力いただき、富津市民の皆様にこの図書館を身近に感じてもらえるよう、富津市立図書館のスタッフのみなさんが開館前から多方面にお声がけして実現した企画です。
POPも富津らしさをふんだんに盛り込んだデザインになっています。富津市民なら「あの場所だ!」とすぐわかる、オーダーメイドなイラストもお楽しみください。
富津からひらく
選書の手法にBPM READINGというものがあります。
本を図書館で並べるとき、通常はNDC分類という独自の分類方法で行うのですが、それだと本に興味がない人はどこ・何を探せばいいのかがわからず困ってしまうことがありますよね。
そこで、新しい出会い方のひとつとして、ひらく代表の染谷が2018年に生み出したのがBPM READINGです。
BPMとはそもそも1分間の心拍数のことなのですが、BPM READINGでは本のジャンルを読書中や読後のBPMでカテゴライズします。「すごく落ち着く」「落ち着く」「普通」「興奮」「超興奮」という5つの考え方です。
今回の「感情からひらく」では、このBPM READINGを採用しました。
(BPM READING誕生時の染谷のnote記事はこちら
感情からひらく
偉人と呼ばれる、自分には縁遠いと思う存在。
今に続く歴史や文化を作り出してきた「すごい人たち」の功績や思想を、ちょっと意外な一面や、身近な物事から知ってもらい、世界を広げるきっかけにしたいという思いで生まれた企画です。
進路に悩んでいる学生が、「ちょっと面白い人生を歩んだ先輩」の話を聞く感覚で本を開いてもらえたらと思います。
人からひらく
悩んでいるあなたに寄りそう本を処方したい。
なにかに悩んだとき、図書館に行ってみるという選択肢を持ってもらいたくて、問診票のように、こちらのような(画像掲載)悩みフローチャートパネルを作成しました、答えていくと今の悩みに合った本に辿り着けるような仕掛けになっています。悩みの種類は22分類あります。
悩みからひらく
富津市立図書館
オープン日:2023年4月
所在地 :〒293-0012 千葉県富津市青木1丁目5番地1 イオンモール富津3階
アクセス :徒歩:JR青堀駅下車 徒歩約25分
バス:JR君津駅北口より日東交通バス「君津駅北口」乗車「イオンモール富津」バス停下車徒歩2分
開館時間 :10:00~20:00
休館日 :年末年始:12月31日から1月2日
館内整理日(毎月最終月曜日)・特別整理期間
公式サイト:https://lib-futtsu.jp/
設置者 :千葉県富津市
指定管理者:株式会社図書館流通センター
最終更新日:2024年7月11日
担当:
プロデューサー:染谷 拓郎
ブックディレクター:深井 航・加々美 達也
アシスタント:平野 愛・上田 朱音・渡邉 里帆
北村 季己江・八木 美香(日本出版販売株式会社)
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