「図書館について語るときに我々の語ること」はもう十数回実施しています。ゲストはひらくからも廣木さんからもお呼びしています。
これも基本的に超研設立と同じ考え方です。時期的には語ることの方が先に始まりました。
図書館にまつわるイベントやフェアは全国で数多く開催されています。それはそれで大変貴重な機会なのですが、図書館にまつわる人たちだけでいくら話していても仕方がないと思い始めました。それならいっそ全く異なる業界の人たちを呼んで、インタビューしてみようと思ったんです。ただし、図書館のことを語ってもらうのではなくて、その人の専門分野について、仕事の仕方や考え方についてを深掘りしていく。すると結果的に図書館に転用できる考え方が見つけられるのではないかというのが大きな構造です。
図書館について語るときに
我々の語ること
例えば以前、セーラー服おじさんというAIの研究者の方に来ていただいたのですが、その方に「図書館をどう思いますか?」と、直接図書館について質問しても、効果はあまりありません。
そうではなくて、「今AIってどうなっているんですか?」「AIが教育環境をどう変えていきますか?」というように、相手の専門領域について質問する。そうすると、その回答から「図書館にもこういう考え方が必要かもしれない」とか「だからこんなふうに考えていってこれを変えるといいよね」といった新たな発想につながることがあります。
ゲストの方がずっと研究してきた、第一線で働いてきたその知恵を聞き出していくということが一番大切だと思っています。
図書館について
直接聞いてはいけない
図書館総研が主催の「超映画総合研究所」というイベントや、STEAM教育に関わる子どものワークショップなども超研で実施しています。このように、超研が出来たことにより、活動の内容や幅が広がり始めています。
今後は例えば、本当に図書館を変えていきたいと思う人たちが、コミュニティ的に集まってくる場所にまで発展していけたらと思っています。ひらくも図書館総研も直接関与しなくても集まってくる未来を想像しています。
図書館を変えたい人たちの秘密基地として使ってもらえると良いなと思っています。