設計は高橋昌之建築設計事務所+ハラヒロカズアトリエ様に、音響面はフライサウンド様に、デザインは木下ようすけ様にお願いし、超研をひとつずつ組み立てていきました。
高橋昌之建築設計事務所+ハラヒロカズアトリエ様やフライサウンド様はこれまでも何度もお仕事をご一緒させてもらっています。
プロデューサーは、誰に何をお願いするか、どんなアウトプットにまとめていくか、そしてもちろん予算とスケジュールを厳守する・させることが重要になってきます。
「こういうことをつくります」という北極星をきちんと定めたら、それを関係者に伝えていって、そしてまとめていくのが仕事です。
社外関係者の多いプロジェクトをプロデュースする上で大切にしているのは、このプロジェクトは何のためにやっていて、どういうことがしたいのかということ。
そして関係者に「あなたに対して何を期待するか」「あなたにとってもこんなことがプラスになる」ということをとにかく丁寧に伝えることです。
「このプロジェクトをやることによって巻き込まれる側・誘われている側がどこにうまみを感じてくれるか」ということは、常に意識して声をかけるようにしていますね。
きっと最初にそれがあるだけで、同じ方向を向けるかどうかはだいぶ変わってくるのだと思っています。
北極星を定め、伝え、
まとめていくのがプロデュース
私たちは基本的に相見積もりを取りません。
「あなたにやってほしくて声をかけています」を大事にしています。だから今回はもし木下さんに断られてしまっていたら、また全然違うテイストのデザイナーを探す必要がありました。(お引き受けいただきありがとうございました)
ある意味賭けではありますが、それだけ依頼する相手を真剣に探しているということでもあります。
だから私たちひらくは、「あなたと仕事がしたいんです」という気持ちをきちんと先に伝えます。
そして相手の方に「ひらくとだったら楽しく仕事が出来そうだな」と思ってもらってからプロジェクトに入ってもらうようにしています。
「頼む」という行為を大切に丁寧に行っていますね。
みなさんそれぞれの分野のプロであり、私はそういう意味ではどの世界のプロでもありません。みなさんにお願いをして、それをまとめるのが仕事です。
それぞれの分野はプロに任せて、全体の組み立ては私たちが責任を持ってまとめていく。
案件の規模感によってまとめ方は様々ですが、旗振り役・プロデューサー役の人が、プロのみなさんをどれだけ乗り気にさせるかで全体の質が大きく変わるということはよくわかっているので、「まとめていく」という表現は少し硬すぎますが、「せっかくなら全員で面白い仕事にしたいですね」という想いを上手く伝えられるようにいつも意識しています。この辺りはプロデュースの醍醐味でもありますね。