コクヨTHE CAMPUSは「街とつながる」ということを大切にしています。
街に広がっていく感覚を作りたい、ライブオフィス的な観点でリニューアルしていきたいという想いがあり、
その想いを実現させるために1階部分のエリアに本を置いて街にひらいた空間にしたいというご相談をいただきました。
ご相談をいただいたのは、文喫の立ち上げから一緒に歩んできた人を介してでした。「街とつながる」というコンセプトをもつ場づくりが人と人との「つながり」の中で生まれたことに不思議な感覚を覚えます。
その後改めて「本を用いて街にひらいた空間にしたい」というご担当者様の想いを直接伺い共鳴した私たちは、1階部分「COMMONS」とショップ内のカフェスペースの本を使ったコミュニケーション実装をプロデュースしました。
本を使ったイベントも定期的に企画・運用しています。
人と人とのつながりから
「街とつながる」ための
本を使った場づくり
が始まった
本を「置く」から「使う」へひらいていく
本の良さを最大限発揮させるためには、
本は「置く」のではなく「使う」へひらいていくべきだと考えています。
本を選ぶこと自体も面白いことなのですが、それだけだともったいないと思っているんです。
本の使い方、本と人が関わっていくあり方などをちょっとずつ変えていくということは、常に意識しています。
やっぱり、本をただの飾りにはしたくないんです。
例えば、元々のフロアのコンセプトに「描く」「集う」といった動詞を採用されていたことから、
選書ジャンルも「生活者を描き出す」などのようにフロアのコンセプトに関わってくるような動詞を使用することで、
統一感を出してみました。
お話をいただいた時には既に、本を置くフロア自体の目的が明確に設定されていました。
だからそこに対して、本がどのように関わっていくのかをしっかりつくり込むように意識しました。
「こういう場所にしたいんです」
という先方のニーズをまずは聞き込むことから始めるというやり方は、どんな時も意識しているポイントです。
既にあるものに入り込むということはある種、料理のペアリングに近いかもしれません。
例えば元々の料理があって、お客様ご自身がご飯に合わせてドリンクを選ぶのももちろん素敵なのですが、そこでわざわざそのお店のソムリエが最適なワインを選んで提示するわけじゃないですか。そこには色々な役割があって。
料理自体のおいしさはもちろんありながら、そこに何かを加えることで体験が増幅されたりだとか、あるいは対比でちょっと強調されたりだとか、そういう「あるものに入り込んでいく」時の考え方は特に大切にしました。
料理のペアリングのように
あるものに入り込んでいく
THE CAMPUS
リニューアル日:2021年2月
アクセス:〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
公式サイト:https://the-campus.net/
お問合せ