「イオンモールのなかに新しい空間をつくりたい」
箱根本箱と文喫をきっかけに、イオンモールの担当者様から相談をいただいたのは2018年の暮れのことでした。
　
本屋とペットショップとカーディーラーが空間を共有する新たな業態スペースの開発。そこでは街の人々が行き来して、自由に交流する。今までのショッピングセンターにはなかった時間が流れている。
　
そんな空間をつくることがイオンモール上尾でのミッションでした。

空間設計は横浜に拠点を持つオンデザインパートナーズに依頼しました。グッドデザイン賞や数々の建築賞を受賞する国内トップクラスの設計事務所であり、ふだんは住宅やまちづくりの領域で活躍している方々です。
　
商業性・効率性を強く求めるショッピングモールの建築において、彼らにテナントの設計をお願いするということは「畑違い」なことかもしれません。
　
ですが、クライアントであるイオンモールからの「今までにないものを」という依頼に答えるために、彼らに設計を依頼したのは大正解でした。ただイメージを具現化するだけではなく、プロジェクトの本質はなにか、顧客体験として何を提供したいかなどを伴走してくれる、頼もしいパートナーとなってくださいました。

横浜馬車道にある設計事務所。代表は西田司。
住宅を中心に、各種施設、まちづくり、家具など幅広く展開している。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計が特徴。代表作品として「西田邸」「ヨコハマアパートメント」「ISHINOMAKI 2.0」「コミュニティボールパーク化構想」「地域コミュニティ醸成拠点 [ハマハウス]」「神奈川大学新国際学生寮」など。JIA新人賞／ヴェネチアビエンナーレ日本館招待作品・審査員特別表彰やグッドデザイン復興デザイン賞／地域再生大賞特別賞など受賞多数。
　
http://www.ondesign.co.jp/