書店・カーディラー・ペットショップをひとつの空間にまとめる。
さて、どうしようかと考えてみても、3つを貫く共通点が見つかりません。
3つの業態の共通点が見つからないのであれば、「共通点がないこと」そのものを強みにするしかない。
そこで、モチーフとしての「公園」と「テーブル」を持ち出すことで、3つの業態につながる「橋」をかけることにして、店内を回遊し、企画を共有できるコンセプトを考えました。まるで、いつもマルシェが開催されている公園を歩くような、ウキウキするスペースをつくりました。
「共通点がないこと」
が強みになる。
店内全てが公園ではなく、さらに3つの本屋が入っているようなつくりにしています。
ペットショップから近い動線には児童書・学参の「こどものほんや」。
「三角書房」は、コミックなどが中心。三角は、エンタメが心に刺さるような体験の比喩になっています。
「まどぎわ堂」は文芸やカルチャー。一冊の本が自分の世界を広げる(かもしれない)ことを窓で表現しました。
本屋のなかに、
さらに3つの本屋?
「Park of Tables」の象徴として、全長10mの大きなギャザリングテーブルを設けました。
テーブル上ではテーマを設けて商品が展開されています。上尾を代表する企業「井上スパイス」の商品とカレー本の展開や、プロバレーボールチーム「埼玉上尾メディックス」のサインボールとバレー漫画を展開など、定期的に印象が変わっていくことで新たな出会いを提供します。
また、テーブルは変形できるようにも設計されており、イベントを開催する際には会場にもなります。
このようにソフト面でもハード面でもコンセプトを体現する“Park of Tablesの顔”としてギャザリングテーブルは機能しています。
ギャザリング
テーブルについて
ただ3テナントが場所を共有するだけでなく、その土地との繋がりも大切にしたいと考えています。
上尾市民がシビックプライドを高められるような場所にしていくため、上尾市の大きなマップと、参加型の企画を壁一面に設置。「犬の散歩におすすめの公園は?」など月替わりで投票テーマが変わっていき、マップが更新されることで、街のアーカイブになることを目指しています。
地域に開く
スペース。
2018年末から始まっていた「Park of Tables」プロジェクトも、コロナの影響で計画の変更を余儀なくされました。
書店部分でいえば、セルフブックカバー台を導入するなどウィズコロナの店舗づくりを検討。そのほかにも、公園の居心地を目指すために予定していた椅子の数や間隔を調整、テーブルの使い方も過ごすためから出会うためのものに変更していきました。
一方で「座って集う」などの機能を全く無くしてしまうのではなく、アフターコロナに向けた余白も残して設計しています。
ウィズコロナの
店舗になるために。
Park of Tables
イオンモール株式会社 イオンモール上尾
〒362-0034 埼玉県上尾市愛宕3丁目8番1号 1F
公式サイト:https://ageo-aeonmall.com/
プロデュース:株式会社ひらく
設計 :株式会社オンデザインパートナーズ
グラフィックデザイン:小林 佑生
エリア運営 :イオンモール株式会社・株式会社未来屋書店・イオンペット株式会社・埼玉トヨペット株式会社
担当:
プロデュース:染谷 拓郎
プロジェクトマネジメント:深井 航
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